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第6章 第10話 Light and shadow◆

「有効、20点。先攻、バルバラ!」


 今度もまた、バルバラが得点を挙げた。バルバラの得点は既に100点。一方のコハクはいまだ無得点である。この展開を、誰が予想しただろうか。異世界のスオウにただの素民がリードを許すとは。スオウの強さをよく知っているグランダ民からすると、それは喜びに舞い上がるような光景であった。


「いいぞ、そのままやっちまえバルバラー!」


 グランダ民はバルバラの出自がよく分からないながらに、とりあえずグランダ民であるバルバラの応援に夢中になっている。競技場で警備を担当していた一人の若いグランダ兵が、舞台を見下ろしながらぽつりと漏らした。先ほどから、警備よりも観戦に夢中になっている、グランダの兵士的には駄目な兵士だ。


「何か、楽しいんだなグランディアって」


 そして隣にも、勤務中に私語をするダメな兵士はいた。


「最初は、あんまり乗り気じゃなかったけどな。案外やってみると、意外とこう、こう! さ!」


 これまでの素民の世界では、実戦での勝負は必ず命の駆け引きを伴うものだった。相手を力で捻じ伏せ、痛めつけて打ち負かす。敗ければ誰かが傷つき、楽しめるようなものではなかった。

 しかしこの競技は、実戦のようでありながら見ていて楽しいのだ。


「ああ、楽しいな!」


 娯楽を知らなかった素民たちの、一つの喜びの発見だった。

 誰も傷つかず、選手たちもよい表情で伸び伸びと戦う。実戦では一度刺されれば勝負も終わりだが、このグランディアでは刃物が安全でポイント制であるため、守りに入らないダイナミックな技の応酬を観戦することができる。


「てか何で俺ら、出られないの今年」

「だって俺ら、警備の当番だったじゃん。でも言いたいことは分かるぞ。俺らも警備だけじゃなくて、出たいよ」


 どうやら会場の警備のために、大会に出場できなかった兵士も大量にいたようだ。そういった事情で、参加できなかった凄腕の兵士たちもいた。


「いい祭だな、毎年開催されるといいな。来年は俺、非番であることを願うよ」

「神様が俺らの為にこんなことをしてくれるなんて、嘘みたいだ」

「ギメノ様のときには、何をしなくても毎日人死にが出てたからなあ」


 そう、何をしなくても人々が病み、死と絶望に閉ざされていたあの頃とは何もかもが違う。


「神様が代わってよかった。よくなったよ。グランダは」

「だなー」


 兵士たちは、あまり認めたくないことではあるのだろう。小声でそう言って頷き合った。

 グランディア剣術競技は、赤い神が安全を保証し、他民族と疑似的な真剣勝負が観ることのできる、アガルタ世界で唯一の場だ。刃物が体を貫通し、首を刎ね、体を剣が穿ってゆく。そんな熾烈な戦いのあとでも、選手たちはわだかまりなく握手を交わし、互いを称え試合を終える。


 世界中の人々が集い、同じ感動を分かち合う喜び。

 憎しみといがみあいから、相互理解と尊敬への昇華。

 貴賤なく評価され、相手を、称えることのできる清々しさ。

 戦いを通してのそんな経験は初めてで、稀有であり、彼らにとって心地のよいものだった。


 安全な条件を定め、その枠組の中で競い合う。己を高めあって正々堂々と遊ぶという、新たな娯楽を彼らは覚えたようである。


「今年は様子見だったけど。来年は選手で出てみたいな」

「そうだな、楽しそうだし。剣術は自信ないから、走る競技にしようっと」

「そこは一年かけて剣術練習しろよ!」


 兵士以外の血の気の多いグランダ民もまた、出店の食べ物を頬張りながら大いに楽しんでいるようだった。ただ、彼らはバルバラの名を不思議がった。


「ところでバルバラ、って言っちゃあれだけど変な名前だよな」

「変ってか、親ひどくね?」


 影を意味するその名はグランダ民の感覚からすると、女性に相応しい名前ではなかった。グランダの女性は花や宝石にちなんだ可憐な(?)名前を好んでつける。バルバラというと地味だというだけでなく、名付け親の悪意を感じる。つまりそんな名前だった。

 そんな名前を父親が娘につけようものなら、妻に口をきいてもらえないどころか離縁されても文句は言えない。そんなレベルだ。というわけで


「仮の名なんじゃないかな」

「そうだよなきっと! でなきゃおかしい!」


 脳筋なグランダ民のことである、込み入った事情は気にしなかったようだ。


 そして、舞台の上にはバルバラに一方的な展開を許してしまったコハクがいた。

 コハクはちらり、と場外に目を向けて残り時間を確認する。砂時計は半分以上が落ちていた。残り時間で逆転するためには、審査員を唸らせなおかつ威力の高く派手な大技を決める必要がある。逆転までする必要はないとしても、白の女神に恥をかかせるわけにはいかないため惨敗は避けたいところだった。


「武器、持ちかえるなら待ちますが。いかがなされます?」


 大量のリードで余裕のあるバルバラが、コハクを気遣って配慮を見せる。彼女はスオウの女王を無残に打ち負かしたいとは考えていなかった。むしろ様々な思惑あって敢闘してもらわなければ困る。


「このままでいきましょう」


 コハクは、長剣以外の武器を持ったことがない。彼女が常に手にしていたのは白の女神に祝福され聖別された、この上なく切れ味のよく研ぎ澄まされ決して折れない聖剣だった。コハクはエルド帝国の女王に代々受け継がれてきた血筋、スオウの一人として聖剣を手にすることを誇りに思っていた。長剣一本、それは女神の祝福そのもの。持ち替えなど言語道断だ。それは、女神の祝福を手放すことを暗に意味し、背信行為ともいえる。例えフェイクの剣だとしても、これまでのスタイルは崩せない。


「そうですか。では。攻撃権をお譲りします」


 スオウがストレート負けを喫しては宜しくない。

 せめてコハクにワンチャンスを、とバルバラは慈悲を与えた。だが、この時の判断をバルバラはすぐに後悔する羽目になる。


「先攻、コハク。はじめ!」


 ここで初めて、コハクの先制がコールされた。グランディアの剣術競技では、ネスト剣術とグランダ剣術を折衷し、攻撃権というものがある。ポイントを取るごとに試合は一時中断され、攻撃権を持つ者が仕掛ける。攻撃権は相手に譲ることもできた。


 はじめ。の合図で、コハクはたった一歩の助走で大きく跳躍し、バルバラに飛びかかっていた。バルバラがガードの為にきゅっと片手剣を引き上げようとしたとき、コハクは剣を握ったままのバルバラの右拳を既に左足で踏みつけていた。バルバラの拳を踏み台にし、続けざまに左肩を踏んで一段高く跳躍する。


「ぃたっ!」


 コハクの跳躍は、神通力のブーストがかかっているのかとバルバラが錯覚するほどに高かった。バルバラの真上にコハクが太陽を背負い、影を落とす。

 バルバラは落下の一瞬で迎え撃とうとしていたが、右拳は踏みつぶされ剣を落としているし、左の短剣での防御もリーチが短く間に合わない。コハクは最大剣速と全体重を乗せ、バルバラの脳天から一刀両断に切り裂いた。防具を貫き、真紅が咲く。背骨を縦に沿って。バルバラの身体を真っ二つに。

 それは見事な一閃だった。


「ゆ、有効――! 有効有効――っ!」


 あまりにも華麗で、誰の目に見ても一撃必殺の大技であった。

 思わず審判も跳びあがって何度も有効と絶叫する興奮ぶりだ。


「有効! 50点。先攻、コハク!」


 実戦であったなら。と、背筋を異物が疾走した恐怖を蘇えらせながら、バルバラは肝を冷やす。実戦ではヘルムを被っているだろうし、相手はスオウとはいえ少女の細腕での攻撃。この、攻撃が通用したかは分からない。頭蓋で刃は止まってしまったかもしれない。その可能性の方が高い。


 だがこれには審判も、その芸術性とダイナミックさに圧倒され高得点をつけざるをえなかった。ダメージだけではなく、技術の美しさも評価の対象となる。競技なのだ。実戦ではない。

 当事者間で完結するのではなく。技を、観衆に魅せ、審判にアピールしなければならない。

 そういった意味では、バルバラの剣は華を持っていなかった。


”これは、私が不利だ”


 次のターンで、自己分析を終えたバルバラは動いた。遊んでいる余裕はない。これ以上のリードは敗北につながる。何しろコハクの技は、得点が高い。制限時間もいくばくとない。

 コハクの先制の一撃を切りあげて着実に受け止めるとバインドを解き、直後反撃に転じた。

 右下から左上、左下から右上。力強く薙ぎ、払う。

 その激しい攻防に、艶やかで長い桃色のおさげ髪の先が、舞台の上に散った。コハクは背を軟らかくしならせ、剣の下を仰向けにくぐり身体を回転させ、バルバラの両大腿を狙った。かと思いきや、バルバラは既に太腿を引き上げ跳躍、攻撃を回避し終えていた。


 しかし――。

 まだだった。

 コハクは鋭く剣を切り返し、バルバラの着地地点を予測する。そして胴部がくると推測されるポイントに、素早く突き込んだ。あらゆるスポーツにおいてそうであるように、跳躍中の動きは単純であり、弱点をさらけ出す。物理法則から導き出される結果は、簡単に推測されるのだ。その速度も、落下地点も簡単に予測できてしまうのだ。つまりバルバラは、両足で踏み切って跳んではならなかった。

 己の致命的失敗に気付き、危険を察知したバルバラは短剣を内から外側へ振ってコハクの突きを弾きにかかる。

 しかし、コハクの刺突は一度ぴたりと攻撃動作の途中で停止し、バルバラの防御のタイミングを外された後に、ガードのない胸部に、深々と埋められていた。

 着地と同時に、バルバラの左胸に紅花が咲いた。


 コハクは爽やかな笑顔で、にっこりと微笑みかける。どうかしら? といわんばかりに。


「これでおあいこ」

「さすが……さすがはスオウ様です」


 バルバラは自ら発した言葉の意味を噛みしめつつ、一歩後ろに退いてコハクの剣を左胸から引き抜く。コハクの決め技はオーソドックスであり、一撃必殺の致命傷であり、防具の上の急所を的確に狙い、尚且つダメージが最も深刻な真紅であるために、先ほどから審判の得点が高めである。まさに王者の貫録だ。


「有効! 30点。先攻 コハク」


 その点差、20点。あれよあれよという間に、コハクがバルバラに追いついた。


「今度は、私が攻撃権をあなたに譲るわ。さっきのおかえし」


 これもおあいこ、というのだろう。コハクもどうやら顔に似合わず負けず嫌いのようでもあった。ここで、バルバラは片手剣と短剣を置き、長剣に持ち替えた。


「はじめ!」


 その構えは……何だろう。コハクは興味深く、麗しい輝きを湛える桃色の瞳を見開いてバルバラの碧色の瞳を見据えた。何を考えているのか、想像するだけでぞくぞくする。バルバラはとても素敵で、恐ろしいことを考えているに違いない。


「ゆきますよ」


 バルバラは剣の柄を左手で握り、握った肘を軽く背後に引いて、右手は自然に前に突き出していた。攻撃権がバルバラにあるので、コハクは仕掛けられない。バルバラの構えはコハクの学んだ近接戦闘の辞書にない構えだ。


「よくってよ」


 スオウの剣術は、そもそも人間を攻撃することを想定していない。人の手に余るもの、邪神や暴君が現れたときに、スオウ一族が対処をしてきたのだ。そのため本来、神通力を抜きにした対人の剣戟は苦手である。しかし、バルバラは偽りのスオウであるので、神通力は使えない。つまりバルバラの剣術は、対人だろうとなかろうと、目的のための手段、必勝を念頭に置いた粘り強さがある。


 しかし、しいて言うならバルバラのその構えは――


”何、その構え……突き?”

 重量的に、利き手ではない手での、片手での突きはあり得ない。


 動揺しながらも、コハクに対して右側からの刺突を想定した。

 だが、審判のはじめの合図を聞いた次の瞬間。


「えっ!」


 バルバラの剣は、目にも留まらぬスピードで閃いた。

 コハクは硬直して、動くことができなかった。剣はどうしてか場外にまで弾き飛ばされ、左わき腹に幻痛がきしりと走った。我に返った時には、バルバラの剣の腹がコハクの左わき腹に突き刺さり、深々と斬りつけられていた。深いダメージを示す真紅を超えたどす黒い赤色が防具を真っ赤に染め上げていた。


「有効! 50点! 時間いっぱい、試合終了!」


 怒涛のように、全てが決した。

 僅か一撃での必殺技。コハクは、この一瞬で何が起こったか振り返る。

 

 バルバラは、突くと見せかけて、何気なく差し出していた右手でむんずと剣先――それも刃の部分を―――躊躇なく掴み、剣を上下逆に握り変え、手首を捩じり、右側からスライスするように斬撃を放ったのだ。重い柄ごと刃を振り下ろせば、もともとの剣の自重と相まって、ハンマーのような強威力が出る。

 そのまま、脇腹を叩き斬られたのだ。


「剣の刃を、握った――!?」


 27管区世界では非常識といえる戦法での決定打に、場内のざわめきは大きくなるばかり。


「そんなの、ありか!」

「いや、でもそれはありだ!」


 しかし同時に、ネストではその有効性に気付き、賞賛の声が上がった。ネストの御家人たちも、議論が沸き起こる。


「もの凄い威力っぽいな。刃が刺さっただけだからいいようなものの。柄の部分をもらってたら」

「刃を持つなんて! 手が滑るだろ、普通は! てか手が切れる!」

「篭手をすればいいな。でも鍔の部分をまともに喰らっていたら、骨が折れたかもしれない」


 ネスト民も青ざめている。


「あんなの、鎧か剣の鍔のどっちかが割れるんじゃないか? あれは神様の剣だから割れないが」

「つくりの悪い剣なら、壊れるだろうな」


 ネストの御家人たちは感心して唸っていた。


 バルバラは事前に、グランディアで使われる剣の刃が実体ではなく、素手で握ることができ、なおかつ手は切れないことを確認していた。グランディアで籠手の装用は許されていない。が、刃を握っての攻撃は有効。そして片手剣より、両手剣の方が威力は大きいということも織り込み済みだった。


『あれは……殺撃さつげきですね。あのような戦法は、現実世界ではあったと聞きます』


 白の女神が、観覧席で身を乗り出してつぶやいていた。荒事の苦手な白椋ではあるが、多少の心得はあるようだ。


『ですがグランダには篭手がない。つまり、殺撃を知らない筈なのです』


 バルバラとコハク。技術は互角か、コハクが一枚上手だ。是が非でも、決勝に進みたい。

 そんな思いが、バルバラに何かを閃かせたのか。


『へーふわわーわ』


 蒼雲はというと、半分椅子からずり落ちながら、大あくびをしているところだった。


『興味深い……彼女は汎用A.I.なのですよ』

『んー? そーだねー。俺んとこの汎用素民でも、あんなことしないなあ。何たって、剣は逆さに掴んではいけないと思い込んでるかんねー』


 蒼雲も眠たそうな顔で同意を示していた。そしてふと真面目な顔になり


『そろそろさー、俺らも遊んでないでさー。この世界に何のバグが起こってるか、早いとこ突き止める必要がありそーだよねー』

『そうですね、いつまで留学していられるかわかりませんし……早く担当官区にフィードバックをしなければなりませんしね』


 まさにその謎を知るために、彼らはここに来たのだ。

 ただごとではない、何かが起こっている。この、アガルタ27管区という世界で――。



「コハク様」


 試合終了後。バルバラはコハクに握手を求めにやってきた。

 コハクも快く手を差出し、しっかりと握りかえす。


「ありがとうございました。あの、ごめんなさい! きれいな髪の毛切っちゃって」

「ああ、髪の毛なんて。本当の名前、手に入れられるといいね」


 コハクは思い残すことなく清々しく負けたので、バルバラの健闘を心から称える。


「はい。もし新しい名前をがあれば、これからは日の下を歩いてゆけるような気がして」


 この試合で得られた少しだけの自信が、彼女を輝かせていた。異世界のスオウに勝利した。それはスオウの影を生きてきたバルバラにとって自分だけの勲章、自分自身のささやかな誇りとなった。


「では、次の試合も頑張ってね。あなたの名前のために」

「私……名前が今回手に入らなくてもいいんです」

「えっ、それは何故?」 


 バルバラは恥ずかしそうに耳まで顔を真っ赤にして、コハクにぺこりと頭を下げると、逃げるように舞台から駆け降りた。コハクはその反応に戸惑い、ほんの少し肩をすぼめてみせた。


『バルバラさーん!』

 舞台の横で試合を見守っていた、赤い神がバルバラに熱心に拍手を送りながら近づいてきた。どうやらカコンとクワトロの試合の後、観覧席に戻りそこなったらしい。赤い神と共に試合を観戦していたカコンも、いつの間にかその隣で拍手をしていた。更にその隣で、クワトロも何となく祝福の拍手を送る。


『よかったですね!』

「はい!」


 何が、どうよかったのだとはお互いに確かめない。

 だが、赤い神が同じ感情を分かち合っていると、赤い神は理解してくれているとバルバラには分かっていた。それが、彼女にはたまらなく嬉しかった。


『いよいよ次は、決……』


 バルバラは決勝戦について何か言いかけようとした神を遮って、


「神様。私は勝っても負けても来年またこの舞台に立つと思います」


 バルバラは、決意宣言のように一気に言ってしまうと、はにかんだように微笑んだ。男子決勝戦を待つクワトロは「ふむ、わしもだよ」と興味深そうにあごひげをいじっていた。


『おやおや……二人とも。もし、決勝で勝ったとしてもですか?』


 あれだけ、彼女は名前を欲しがっていたのだ。そして赤井は、そんな彼女の願いを知り、既に相応しい名前を決めていた。しかし、もはや名前のことなどかまわないというように、彼女は弾んだ声でこう言うのだ。


「はい、私は今日、誰かの代わりではなく私自身として、皆に注目してもらえたような気がしました。こんな名前であっても、皆が私を見てくれました。そして褒めてももらえました。名前はほしいけれど、私を変えるための全てじゃない、そう思えました。ええと、何というか……」


 キララにそっくりの少女は、しかしもう、彼女の胸の奥でほんのりと色づき始めた個性を、自分だけのものとして受け止めていた。慎重に言葉を選びながら、彼女はもじもじと手をいじる動作を繰り返した挙句


「褒めてもらうと、嬉しかったんです」


 ほう、と赤い神は喜ぶ。


『そうですか。……ではあなたはもう、誰かの影ではありませんね』


 その言葉に、バルバラは恥ずかしそうに、しかし自信を持って頷いた。


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